2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20681014
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Research Institution | The Institute of Physical and Chemical Research |
Principal Investigator |
山本 浩史 The Institute of Physical and Chemical Research, 加藤分子物性研究室, 専任研究員 (30306534)
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Keywords | 超分子 / ナノワイヤー / ハロゲン結合 / 分子性導体 / 3次元配線技術 / 絶縁被覆 / 冗長性 |
Research Abstract |
20年度は超分子ナノワイヤーの被覆に用いる含ヨウ素中性分子の合成ルート開拓を行った。1, 3, 5-Trifluoro-2, 4, 6-triiodobenzeneを出発物質として、1, 4-diethynylbenzeneにより分子骨格を拡張していく戦略で最初に検討を行った。分子量が小さい分子の合成に対してこの方法はある程度有効であったが、分子量が大きくなるにつれて反応が進まなくなり、最終目標の三回対称分子までたどり着くのが困難であった。これは分子量が大きくなるにつれて溶解度が落ち、反応が進みにくくなったためと考えられる。そこで目的物の溶解度を上げるために1, 4-diethynylbenzeneの代わりに類似の直線性と剛直性を有する1, 4-diethynylbicyclo[2. 2. 2]octaneを用いて反応を行った。その結果生成物の溶解度が改善され、量は少ないものの、目的の三回対称分子が得られることが明らかとなった。現在この物質の収量を上げるべく反応ルートの最適化を検討中である。また、これとは別に中程度の分子量の含ヨウ素中性分子とハロゲン化物イオンを混合することにより超分子アニオンネットワークを構築する試みを行った。その結果、Tetrabutylammonium bromideとBis[2, 4, 6-trifluoro-3, 5-bis(iodoethynyl)phenylethynyl]benzeneとの共結晶を得ることに成功し、そのX線構造解析を行った。
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[Presentation]2008
Author(s)
山本浩史
Organizer
ECRYS2008
Place of Presentation
フランス・コルシカ島
Year and Date
2008-08-26
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