2009 Fiscal Year Annual Research Report
太陽全面高精度ベクトル磁場観測で探る太陽磁気活動の起原
Project/Area Number |
20684005
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 伸一 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 助教 (30362437)
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Keywords | 太陽物理学 / 偏光光学 / 電磁流体力学 |
Research Abstract |
本研究は、京都大学飛騨天文台の太陽磁場活動望遠鏡(Solar Magnetic Activity Research Telescope : SMART)の偏光計測装置の高精度化をはかり、太陽表面に生成すさまざまなスケールの磁場活動のhour~yearにわたるさまざまな時間スケールのデータ解析からその起源および、太陽表面乱流での磁場生成過程を探るものである。当該年度は、偏光解析装置の機械システムの設計製作と、撮像システムの開発、さらに狭帯域フィルターの性能評価を実施した。機械システムは、撮像装置前に設置された像縮小レンズと狭帯域フィルターを保持するものであり、フィルターとカメラまでを一体として望遠鏡に組み込む準備が整った。撮像装置は毎秒30枚で2台のCCDカメラを同時に撮像するものであり、汎用のコンピュータを使用してソフトウエアを開発した。偏光変調装置は回転波長板からなるが、CCDカメラの撮像タイミングと同期してその回転角度を読み取る必要がある。このために、CCDカメラの撮像信号を回転波長板制御システムで取り込むインターフェース装置とソフトウエアの開発を実施した。狭帯域フィルタは、60mmの口径のふぁぶりペローフィルターである。この口径にわたっての透過率、透過幅の一様性が観測結果に影響を与えるために、正確な評価が必要とされる。このために、観測波長の6302Aと近いHe-Neレーザー光源を用いた、透過率試験を実施した。
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Research Products
(2 results)