2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20686004
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
鈴木 秀士 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (30322853)
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Keywords | 表面元素分析 / 非接触原子間力顕微鏡 / 放射光X線 / 力相互作用分析 / X線支援非接触原子間力顕微鏡 / XANAM |
Research Abstract |
本年は昨年に引き続き、二次元画像化の高分解能化を目指した装置改良を行った。 1、昨年度に改良を施したQTF型AFMプローブにて2次元画像化測定を開始した。作成法は、昨年度と同様にQTFは市販の32kHz音叉型水晶振動子(CMAC製φ2mm x 6mm)を使用して、水晶振動子部分のパッケージングを除去し、音叉の片側に細線15・mの金属細線をマイクロマニピュレータで取り付けることで、新しいNC-AFMプローブを製作した。しかしながら、本年度も、分解能を向上したデータ取得には今一歩であった。この原因は金属細線の取り付けと先端処理が最適にできなかったためと分析した。本研究の根幹であることから、来年度引き続き行うものとする。具体的には、金属細線の前処理過程の改良を行う。さらに、これまで個別に操作を行っていたX線制御系とAFM操作系をできるだけ統合する操作系の改良を行うため、日本ナショナルインツルメンツ社製のPXIコントローラとLabViewを購入しプログラム構築作業を開始した。最終年度である来年度で、統合した制御モジュールを作成し、既存のコントローラ系に導入することで、人為的に操作ミスを防止し、汎用性・効率性の高い操作系の実現を目指す。 2.これまでの蒸着試料に加え、新たな方法でXANAM試料を作成した。イオン液体という室温でも液体である塩に対してDCスパッタによる金属蒸着を行うと均一粒径を持つ金属および酸化物ナノ粒子がイオン液体中に調製できる。これらのナノ粒子としてAu、In、W、Mo等のナノ粒子を調製しHOPG、TiO_2単結晶基板に固定化して、試料として使用した。こうして作成した試料は粒径が5nm程度のナノ粒子基板上に吸着・分布しており、XANAM分解能評価に使用して上記の実験を行った。
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Research Products
(8 results)