2008 Fiscal Year Annual Research Report
基盤構造メカニカルインターフェースの創成と構造物の地震時崩壊挙動の実験的評価
Project/Area Number |
20686031
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
齊藤 正人 Saitama University, 大学院・理工学研究科, 准教授 (40334156)
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Keywords | 動的相互作用 / インピーダンス特性 / メカニカルインターフェース / 振動数依存性 / 非線形性 / 地盤 / 基礎構造物 / 崩壊挙動 |
Research Abstract |
本研究の目的は、本申請代表者がアメリカ土木学会(ASCE)で発表した2007年の論文「Masato Saitoh : Simple Model of Frequency-Dependent Impedance Fullctiolls in Soi1-Structure Interaction Using Frequency-Independent Elemellts, Journal of Engilleering Mechailics」 に基づき、これまで構築することが極めて困難と言われ続けてきた" 基盤構造のメカニカルインターフェース" を創成することである。そして、強震動を受ける地上構造物と基盤構造との連成応答予測を飛躍的に向上させるシミュレーション技術を確立すると共に、基盤構造の複雑な振動数依存性が地上構造物の崩壊挙動に及ぼす影響を解明することを目的とする。本年度は、様々な基礎構造物に対して動的解析を実施し、基礎-地盤系のインピーダンス評価を実施した。この検討結果を踏まえて、メカニカルインターフェースの諸元と各構成部位から全体フレームの設計・製作を実施した。また、インターフェースの機能評価を行うための基本実験を行い、本装置の問題点を評価した。現在は、高振動数領域での加振時に加振機とインターフェースの間でインターロッキングの問題が生じている。来年度も引き続き改良・改善を行い、具体的な上部構造模型とインターフェースとの連成挙動を再現させる予定である。そして振動数依存性を有しないインターフェース(静的ばねと一定の減衰係数)上に設置した構造模型との比較実験を行い、振動数依存性による崩壊過程の変化や応答性状の差異について把握し、その影響を検証する計画である。
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