2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20686045
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
田中 諭 Nagaoka University of Technology, 産学融合トップランナー養成センター, 特任准教授 (20324006)
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Keywords | 磁場 / セラミックス / 配向 / ビスマス層状化合物 / タングステンブロンズ型化合物 / スラリー |
Research Abstract |
本研究では、弱磁性セラミックスの強磁場中回転配向速度論(強磁場配向キネティクス)と、配向成形体の無磁場焼結時の自発的異方粒成長速度論(異方性焼結キネティクス)を、実測に基づく数理として明らかにして、結晶粒子方向を成形時から焼結過程まで能動的に制御する、積極型結晶配向セラミックス製造法"磁気キネティクスプロセッシング"の提案を目的としている。20年度では以下の結果を得た。 強磁場配向キネティクスの検討では、磁気トルクを磁化率異方性評価、粒子径、分布評価により算出した。抵抗項である粘性トルクを粘度、粒子表面積により算出した。この粘性トルクは特に粘度測定が重要である。そこで、実際の粒子回転とほぼ同条件の超低せん断速度での粘度測定をレオメーターを購入して行った。媒体では水系および非水系を選択し、それぞれ分散スラリーの調製条件も検討した。 配向時間および配向分布実測による検証では、配向時間を検討するジグを開発し、希薄系かつ粒径の0.5-2μmのアルミナでの配向を評価した。引き続き、配向固定条件を検討する。 異方性焼結キネティクスでは、配向構造発達過程を調べた。ビスマス系酸化物およびニオブ酸系酸化物で配向体を作製し、焼結時の配向構造発達過程を観察を中心に検討した。
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Research Products
(16 results)