2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20686045
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
田中 諭 Nagaoka University of Technology, 産学融合トップランナー養成センター, 特任准教授 (20324006)
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Keywords | 構造、機能材料 / セラミックス / 圧電体 / アルミナ / 磁場配向 / スラリー |
Research Abstract |
本研究では、弱磁性セラミックスの強磁場中回転配向速度論(強磁場配向キネティクス)と、配向成形体の無磁場焼結時の自発的異方粒成長速度論(異方性焼結キネティクス)を、組合せて、成形時から焼結過程までを制御する、積極型結晶配向セラミックス製造法"磁気キネティクスプロセッシング"の提案を目的としている。本年度は、次の事項を検討した。 磁気トルクを磁化率異方性評価、粒子径等より算出した。これらを用いて配向時間の算出を行なった。さらに、磁場中粒子回転を制御するジグを作製したが、さらなる改良が必要であることがわかった。引き続き検討し、配向の速度論モデルの実証をめざす。そして、配向に及ぼす、磁化率、粒子径、粘性、磁場強度、および時間の影響を明らかにする。他方、焼結配向構造発達キネティクスの検討では、種々の条件で作製した配向体を用いて、焼結途中の配向構造発達過程を検討した。焼結直接観察による微構造発達の解明は困難であり、代わりに、配向分布測定と微構造観察により、焼結体の微構造の発達過程について検討することとした。その結果、微粒子分散スラリーから調製した成形体では、成形体段階での配向評価が低くても、焼結により、配向構造発達が特に顕著であることがわかった。特に、中期から終期での焼結により、配向構造が発達することが推察された。平均粒径とその分布、およびそれらの配向分布が、焼結時の緻密化、異方性粒成長へ大きな影響を及ぼすことがわかった。
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Research Products
(14 results)