2008 Fiscal Year Annual Research Report
二次リンパ器官ストローマ細胞ネットワークの構築と免疫・生理学的機能解析
Project/Area Number |
20689005
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
片貝 智哉 Kansai Medical University, 医学部, 講師 (00324682)
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Keywords | 遺伝子 / 細胞・組織 / 生体分子 / 発生・分化 / 免疫学 |
Research Abstract |
獲得免疫応答誘導の現場として機能するリンパ節などの二次リンパ器官では、間葉系由来のストローマ細胞のネットワークが基本的な組織構造や免疫細胞の活動のための基盤を提供している。しかし、そのネットワークの構築原理や活発に活動するリンパ球動態および免疫系のホメオスタシスを制御するするメカニズムの詳細は未だ明らかにされていない。 我々は、マウスリンパ節由来ストローマ細胞株を利用して三次元的なネットワーク構造の再現を試みているが、現在までのところ細胞成分のみから二次リンパ器官に類似する構造を再現することは困難であるため、網目形状で細胞の足場となり得る様々な人工素材を検討し、市販のスポンジ素材のひとつが繊維径や網目サイズなどの点からこの目的に適していることが判明した。この素材に細胞外マトリクスをコートしストローマ細胞株を播種した結果、生体内に見られる組織構造の状況を良く反映した細胞ネットワークを形成させることに成功した。 一方、生体内の二次リンパ組織におけるストローマ細胞の役割を直接的に調べるため、ストローマ細胞特異的に誘導性遺伝子改変が可能なモデル動物を作製する必要がある。この目的のためにストローマ細胞を含む間葉系細胞においてエストロゲン受容体のリガンド結合ドメインにCreリコンビナーゼを融合させたCreERT2やGFP遺伝子を発現させたトランスジェニックマウス作製を試み、いくつかの系統を得ている。現在、エストロゲン誘導体であるタモキシフェン投与によりDNA組換えを誘導し、ストローマ細胞の機能阻害を引き起こすことが可能なDNA配列も構築中であり、今後これについてもトランスジェニックマウス作製を進めていく。
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Research Products
(4 results)