2008 Fiscal Year Annual Research Report
精神疾患を有する人の服薬継続を支援する協働型訪問看護とその評価
Project/Area Number |
20689038
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Research Institution | Tohoku Fukushi University |
Principal Investigator |
安保 寛明 Tohoku Fukushi University, 健康科学部, 講師 (00347189)
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Keywords | 精神疾患 / 訪問看護 / アドヒアランス / 服薬 |
Research Abstract |
外来精神疾患患者への協働型訪問看護の導入調査として、以下のことを行った。 宮城県と静岡県で訪問看護を実践する医療機関(訪問看護ステーションを含む)で勤務する精神科看護師に対して、患者と医療者が共同で査定する回復評価用紙を用いた介入を試験的に実施してもらい、その評価についてヒアリング調査を行った。その結果、教示内容(動機付け面接と回復に焦点化した関わり)の重要性の認識、訪問看護実施時間内でのAdherence Therapyの実施度、回復評価用紙の使用における利点と改善点 ・服薬継続に対して有効と言われる治療的介入プログラムを実践可能な看護師を育成するため、奈良県内の病院にて6回の継続研修プログラムを実施した。その結果、研修に対する満足度は一般的な研修における満足度に比べて高く、参加した看護師からは、患者と共同で意思決定を進めるための方法について知ることができたという答えがあった。 ・電子的に服薬行動を記録できる薬箱(MEMS Cap、またはそれに準ずるツール)を用いることを検討した結果、アプリケーションが英語であることなどを理由に使用に慎重な意見が多かったため、電話を発信して着信履歴を残すことのできる機械「安心コール」を用いて服薬の実態調査を行うこととした。
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