2010 Fiscal Year Annual Research Report
膜計算モデルにおける基本演算アルゴリズムに関する研究
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20700013
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
藤原 暁宏 九州工業大学, 大学院・情報工学研究院, 准教授 (10295008)
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Keywords | 膜計算 / アルゴリズム / ナチュラルコンピューティング |
Research Abstract |
本研究では,膜計算における算術演算や論理演算を実行するための基本的なデータ構造の提案とともに,このデータ構造を用いた様々な基本演算に対して効率のよいアルゴリズムの提案を行っている.平成22年度に関しては,以下のような成果を得た. 1基本演算アルゴリズムの改良 細胞の生命活動の仕組みをモデル化した非同期膜計算と呼ばれる計算モデルにおいて,実際の細胞の制約条件を考慮しつつ実行ステップ数の削減を行い,アルゴリズムの更なる改良を行った.提案アルゴリズムは,従来の計算では指数ステップ数が必要な因数分解を,多項式ステップ数で実行することができる. 2新たな計算モデルにおける効率のよい基本演算アルゴリズムの提案 1の非同期膜計算と呼ばれる計算モデルにおいて,以下の2つのアルゴリズムの提案を行った. ・論理演算や算術演算等の基本演算アルゴリズムと,因数分解を実行するアルゴリズム ・代表的な計算困難問題である充足可能性問題とハミルトン路問題に対する多項式ステップ数のアルゴリズム 3非同期膜計算シミュレータの開発 1で利用した膜計算については,既存のシミュレータは存在していたが,細胞のもつ非同期性を考慮したシミュレータは存在しなかった.そこで,言語としてJavaを用いて,非同期性を持つ膜計算のシミュレータの開発を行った,また,提案シミュレータを計算機クラウド上に実装し,ブラウザを用いてネットワーク上のどこからでも実行可能なシミュレーション環境の構築を行った.
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Research Products
(5 results)