2009 Fiscal Year Annual Research Report
効率的な高信頼性ソフトウェア開発のためのプログラミング言語の研究
Project/Area Number |
20700022
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
紙名 哲生 The University of Tokyo, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (90431882)
|
Keywords | モジュール化 / モジュール合成 / 型システム |
Research Abstract |
ソフトウェアの開発効率をいかに上け、同時にいかに信頼性を高めるかは学術的に大きな挑戦であるだけでなく、社会的要請から見ても非常に重要な問題である。本研究は、モジュラリティの高いプログラミング言語を実現することによってこの問題に対してアプローチする。プログラムのモジュールには、それをいかに記述するかというモジュール化の問題と、いかにそれらを合成するかというコンポジションの問題かある。特に当該年度においては、後者の立場に立ち、Context-Oriented Programming(COP)の分野で研究されている実行時におけるモジュールの活性化・比活性化のメカニズムと、Role-based Languageの分野で研究されているObject Adaptationのメカニズムを統合した新たな言語、NextEJを提案した。NextEJはRole-based Languageの一つであるEpsilonJの拡張として設計され、COP言語の一つであるContextJのモジュール活性化機構と同様の機構を導入し、EpsilonJの問題であった型安全性が保証されるという性質を持つ。EpsilonJ同様にJavaへのソースコード変換による実装が可能である。
|