2010 Fiscal Year Annual Research Report
スパムフィルタを応用したソフトウェア不具合の検出手法の開発
Project/Area Number |
20700025
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
水野 修 京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (60314407)
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Keywords | ソフトウェア工学 / 不具合検出 / スパムフィルタ |
Research Abstract |
本年度は,提案するFault-proneモジュールの検出手法のさらなる実用化に向けた実行環境などを整備し,同時にその成果を広く一般から利用できる環境の整備を目標とした.まず,実際のソフトウェア開発に対して,全く負荷を与えずにFault-proneモジュールの予測を行うシステムの開発に取り組んだ.システムでは,既存の構成管理ツールを利用したソフトウェア開発を常時監視し,新しいモジュールの生成やモジュールの修正などが行われたことを検知すると,そのモジュールに対して不具合が存在する確率を予測し,インターネット上にその予測結果を記録することを目的とした.本システムの開発の際にさらに副次的なツールをいくつか作成する必要に気づき,そちらの実装に注力したため,当初の目標であったツールは試作評価をするにとどまった.しかしながら,副次的ツールの利用により,数多くの版管理システムに対して提案手法を適用することが可能となったため,より多くの開発プロジェクトからデータを収集することが可能となった.実際に,巨大なオープンソースソフトウェアのリポジトリからのデータ収集を実行し,その有効性を確認している. 次に,従来提案されてきた複数のFault-proneモジュール検出手法との比較評価を実施した.提案手法と目的を同じくするFault-proneモジュール検出手法との間で,同一のデータを利用した予測精度比較実験を実施し,従来提案されていた手法よりも高い精度を本手法が有することを確認した.
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Research Products
(11 results)