2009 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザ多様性と構成多様性に対応したコンテクストアウェアサービスフレームワーク
Project/Area Number |
20700027
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Research Institution | Tokyo University of Technology |
Principal Investigator |
井垣 宏 東京工科大学, コンピュータサイエンス学部, 助教 (20403355)
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Keywords | コンテクストアウェア / ホームネットワークシステム / センサ / サービス指向アーキテクチャ |
Research Abstract |
本年度は,コンテクストアウェアサービス実現のための前年度までの成果を利用し,下記の実現を図った. (1)センサ管理部と条件判定部の拡張と実装 前年度に確立した条件判定部のアーキテクチャとセンサ管理部の標準インターフェースをもとに,センサの入れ替えや追加・削除が行われた際に登録された条件とセンサの関連づけを半自動的に修正する仕組みを開発する.具体的な手法としては,センサごとに定義されている型情報を取得するインターフェースをセンサに追加し,条件判定部が型情報にもとづいて代替のセンサの探索や入れ替えを行うことで,センサデバイスの変動に対応する.センサ管理部と条件判定部をその拡張仕様にもとづいて実装・検証する. (2)競合検出・解消モデルの開発とサービス提供部の実装 サービス提供部によって実行される機器操作等のサービス振る舞いは,複数実行されることで競合問題を引き起こすことが考えられる.研究代表者らはこれまでに取り組んできたホームネットワークシステムにおける競合問題に関する知見にもとづき,提案システムへの既存モデルの適用可能性と実システムを利用した評価・検証を行う. (1),(2)の内容にもとづいて,ホームネットワークシステム内に配置された各種のセンサが検知する値をライフログとして収集し,集約・変換するライフログマッシュアップ環境を構築した.さらに,家電機器連携サービス間のサービス競合検出・解消システムを実際に構築し,競合検出が可能であることを確認した.以上の内容を18編の学会発表としてまとめた.
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