2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700029
|
Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
玉田 春昭 Kyoto Sangyo University, コンピュータ理工学部, 助教 (30457139)
|
Keywords | プログラムの盗用 / ソフトウェア保護 / 著作権 / ソフトウェアバースマーク |
Research Abstract |
本研究の最終目標は, 実世界で現在起きているソフトウェアの盗用を発見する手法の手順化である. 手順化することで誰もが簡単に盗用を発見することができるようになり, 盗用の抑止力を高められることとなる. そのための手段としてソフトウェアバースマーク技術に着目している. ソフトウェアバースマークとは, 個々のソフトウェアが動作するために不可欠な情報を抽出したものであり, バースマーク同士を比較することで, ソフトウェアの類似性を計測するものである. 初年度である本年度はソフトウェアバースマークについての盗用のパターンの整理, 既存バースマークの調査を行った. 盗用のパターンの整理では, ソフトウェアを盗用しようとする攻撃者はどのような行動を行い, ソフトウェアに対してどのような攻撃を行うのかを整理した. 盗用のパターンは表にまとめることができ, 縦軸は盗用の粒度(ソフトウェアのどの部分が盗用されたか. 全体か, モジュール単位か, 一部を切り取られたか), 横軸はどのような改変が施されたか(改変なし, ツールによる改変, 手作業による改変)とした. また既存バースマークの調査では, バースマークの比較方法を中心に調査を行った. バースマークはどのような情報をバースマークとして扱うかも重要な調査項目であるが, それ以上にどのように比較するのかがより重要である. なぜなら, 比較方法を変更することで特定の攻撃に対する耐性を持たせることも可能であるためである. 比較方法として様々なパターンマッチングアルゴリズムが適用できる. そこで, バースマークを様々なパターンマッチングアルゴリズムで比較できるように, 試作システムを作成した.
|