2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700029
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
玉田 春昭 Kyoto Sangyo University, コンピュータ理工学部, 助教 (30457139)
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Keywords | プログラムの盗用 / ソフトウェア保護 / 著作権 / ソフトウェアバースマーク |
Research Abstract |
本研究の最終目標は,世界中で起こっているソフトウェアの盗用を発見する手法の手順化である.手順化することで誰もが簡単に盗用を発見することができるようになり,盗用の抑止力を高められることとなる.そのための手段としてソフトウェアバースマーク技術に着目している.ソフトウェアバースマークとは,ソフトウェアの特徴のことを指す.個々のソフトウェアから,実行に不可欠な情報をソフトウェアの特徴として抽出し,抽出した情報(バースマーク)同士を比較することで,ソフトウェアの類似性を計測するものである. 本年度は提案されているバースマーク(ソフトウェアの特徴)のうち,使用クラスバースマークに着目して,ソフトウェアの機能面での分類を試みた.クラスの種類と出現頻度に基づき,ソフトウェア間の距離を算出して階層的クラスタリングにより分類する.各クラスの重み付けにtr-idf法を用い,距離の算出にユークリッド距離を用いた場合に,もっとも妥当な分類結果となった.ソフトウェアの分類は,似たソフトウェアを見つけ出すことであり,盗用されたソフトウェア(元のソフトウェアと似たソフトウェア)を見つけ出す手段として応用できる.そのため,この分類法は使用クラスバースマークの評価方法として用いることができると考えられる(研究実施計画の(3)に相当). また,ソフトウェアのどのような特徴がどのように埋め込まれるのかを確認する必要がある.これが確認できれば,より効果的なバースマークとその評価法が確立できるためである.その第一歩として,プログラム初学者が起こすコンパイルエラーを自動的に収集するシステムを構築した.収集したデータから,初学者のプログラムの特徴を導き出すことを目指す.
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