2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700048
|
Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
宮本 龍介 Nara Institute of Science and Technology, 情報科学研究科, 助教 (10452525)
|
Keywords | 画像認識 / 組込みシステム / 車載 / 歩行者認識 / 歩行者検出 |
Research Abstract |
車載向け歩行者認識に不可欠な, 視点が移動している場台でも高精度な認識性能を達成する, 組み込みシステム上で実時間処理可能な歩行者検出手法の実現を目指し、高精度な認識手法の処理性能を向上させるための専用プロセッサの開発および検出性能に大きな影響を及ほす特徴抽出手法の検討やそれを用いた検出手法の提案を行った. 前者の成果として、Haar-like特徴を用いたブースティングに基づく物体検出に適した専用プロセッサを提案した, Haar-like特徴を用いた物体検出は, 背景差分等の前処理を行わないため, 視点が移動する場合でも動作する手法であり, 歩行者認識に適用した場合でもある程度の性能の実現が可能なものである. この手法を, 研究成果である部分的並列アーキテクチャを用いた専用プロセッサで実行することにより, 秒間30フレームの実時間処理が可能であることを示した. これにより, 車載における実時間歩行者検出が実現できる. この成果はIEEE Transactions on Circuits and Systems for Video Technologyにおいて公表した. また, 上述の成果に加えて, 近年, より高精度な認識が可能と言われているHistograms of Oriented Gradients(HOG)を車載向け歩行者認識へ応用することを検討し, HOG特徴抽出処理を実行するハードウェアの検討を行った. これに加えて, さらに歩行者の検出性能を向上させる手法としてCoHOGが提案されたので, この特徴抽出手法の利用の検討を行い, CoHOGを用いたより演算量が少なくかつ同じ精度を実現する検出手法の提案を行った, これにより高精度な歩行者検出の実現が可能となった. これら, 未公開の成果は現在投稿中であり, 今後公表する予定である.
|
Research Products
(7 results)