2009 Fiscal Year Annual Research Report
セキュアなセンサネットワークを実現するセンサノードの相互監視システムの設計
Project/Area Number |
20700055
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Research Institution | Tohoku Institute of Technology |
Principal Investigator |
角田 裕 Tohoku Institute of Technology, 工学部, 講師 (30400302)
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Keywords | センサネットワーク / セキュアネットワーク |
Research Abstract |
センサネットワークは様々なセンサを備えた小型センサノードから無線通信を介して情報を収集するネットワークであり、今後の我々の生活の安全・安心面を支える重要な基盤となりつつある技術である。また、小型で安価なセンサノードの利用により、火山活動や地震の観測など広域環境の観測から、家屋への不法侵入の検知など個人レベルでの監視まで、様々な観測・監視の網を柔軟に展開することが可能となる。柔軟な観測・監視網の展開は、センサノード同士が相互接続し、センサノード間でパケットを繰り返し中継するアドホック通信によって、観測データをデータ収集ノードにまで送信することで可能となる。このとき、データを中継するノードが攻撃者によって乗っ取られたり、不正な動作をするよう設定されたノードに置き換えられたりした場合、データの収集に致命的な障害を被る。本研究は、このようなアドホック通信を行う無線センサネットワークの有用性と対をなすセキュリティ面での脆弱性の克服を目指す。 今年度は、セキュアなセンサネットワークにおいて、各センサが相互監視の結果としてセキュリティインシデント通知用のアラートや管理用のログを送信する環境を想定し、ログの総量を抑制しかつ重要なアラートやログ通知のリアルタイム性を向上させる技術の検討を行った。そして、送信する情報の重要度に基づき優先キューイングを行い、さらにキュー内にある情報を集約することで、情報量の圧縮を行う方式を提案し口頭発表を行った。本技術は、利用可能な電力に制限のあるセンサネットワークの消費電力削減に寄与するものとなる。
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Research Products
(2 results)