2008 Fiscal Year Annual Research Report
センサネットワークへの可動ノード導入による寿命延長及び実デバイスを用いた評価
Project/Area Number |
20700060
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
柴田 直樹 Shiga University, 経済学部, 准教授 (40335477)
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Keywords | センサネットワーク / 寿命延長 |
Research Abstract |
本年度は, 多数の静止ノードに, 少数の自律移動可能なノードを加えることにより, ネットワーク機能を修復し, センシング領域およびセンシング時間の期待値の最大化を行う手法の構築を行う手法を考案し, 発表した. 本手法では, 各ノードの電池残量および故障確率を考慮し, 故障が発生した場合でもできるだけ早く修復し, ネットワークのダウンタイムを最小化することを目指している. これら及び可動ノードの移動コスト等を複合的に扱うための目的関数を設定し, これを最大化するアルゴリズムを構築した. このようなノードの位置を計算する問題は, Euclidean Steiner Treeの構築問題を真に含み, NP完全であることが分かっている. 本研究では, 遺伝アルゴリズムを用いて近似解を求める手法を考案した. 遺伝アルゴリズムを用いた方式の欠点として, 計算量がやや大きく, 解が得られるまでにやや時間がかかることが挙げられるが, 方式を工夫することにより, 現実的な時間内に解が得られるようにすることができた.
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