2008 Fiscal Year Annual Research Report
ビルディングブロック方式によるスケーラブル高精細映像配信基盤に関する研究
Project/Area Number |
20700066
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
近堂 徹 Hiroshima University, 情報メディア教育研究センター, 助教 (90437575)
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Keywords | リアルタイムマルチメディア通信 / オーバーレイネットワーク / P2P / 映像配信 |
Research Abstract |
本年度は, ビルディングブロック方式に基づき, 様々な機能をモジュール化したストリーミングゲートウェイの試作および評価を行うとともに, 広域ネットワークで分散展開したゲートウェイを強調連携させるための配送基盤に関する検討を行った。以下に各々について具体的に述べる 1) 「ビルディングブロック方式に基づく機能拡張容易なストリーミングゲートウェイ」 : 今年度は, ストリーミングシステムを機能毎にパイプおよびソケットをインターフェースとしたプログラムモジュール化することで, 必要な機能を連携させて動作させることが可能な, ストリーミングゲートウェイの設計および実装を行った。また, 実装したシステムに関して, ソフトウェア処理によるモジュール化のオーバーヘッドについて計測し, HD品質に相当する30 Mbpsを超えるストリームに対しても十分リアルタイムで処理可能であることが確認できた。 2) 「広域ネットワークに分散展開するための配送基盤に関する検討」 : ストリーミングゲートウェイを広域展開するためには, 各々のノードをどのように管理するかが問題となる。これを解決するために本年度は, 移動透過通信とOS仮想化技術を組み合わせたセッションモビリティが実現可能な計算機について設計および実装を行った。これにより, 広域分散するストリーミングゲートウェイを統一的に管理することが可能となり, ゲートウェイ間でのストリーム情報の連携を容易にすることができると考えられる。 次年度は, 具体的なストリーム管理手法について設計および実装を進めるとともに, 広域ネットワークでの実証実験を予定している。
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