2010 Fiscal Year Annual Research Report
小型組込ノードにおける電池容量と記憶容量に適応した最低記録時間保証機構
Project/Area Number |
20700070
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中澤 仁 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (80365486)
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Keywords | センサネットワーク / 携帯電話 / インタオペラビリティ / ユビキタスサービス / 運用技術 |
Research Abstract |
平成22年度は、無線センサノードの機能やそれが出力する値の意味等を計算機が解釈できる形式で記述する方式に関する研究を行った。小型組込ノードの電池容量と記憶容量に基づいて記録決定し最低記録時間を保証するためには、同ノードが入力するデータの容量や形式があらかじめわかっていることが望ましい。これを達成するためには、同ノードの近傍に存在する無線センサノードの機能やそこから得られるデータの形式等について計算機が解釈できる形で記述し、必要に応じて同ノードからネットワークヘブロードキャストさせ、同ノードでそれを受信する必要がある。本研究では、Universal Service Description Language (USDL)と呼ぶ、XMLを用いた記述形式を開発した。同形式では、無線センサノードが持つデータ出力とデータ入力、各入出力で扱うデータの型、入出力に使用するプロトコル、およびそのデータの意味を記述する。データの型はMIME型を用いて、またデータの意味は自然言語を用いて記述する。小型組込ノードはこれらを記述したUSDL文書を無線センサノードから取得し、それに記述されたプロトコルを用いてデータを取得できる。以上の研究成果をIEEE International Conference on Sensor Networks Ubiouitous, and Trustworthy Computing (SUTC 2010)にて発表した。その結果、同記述形式は単に無線センサノードだけでなく、ユビキタスコンピューティングで重要となる各種のデジタルサービスの記述にも応用可能であることが示された。
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Research Products
(1 results)