2010 Fiscal Year Annual Research Report
開放型情報空間ガバナンス実現のための技術基盤の研究
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20700076
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
森嶋 厚行 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (70338309)
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Keywords | 情報統合 / データ管理 / コミュニティデータ管理 |
Research Abstract |
(1)Web情報空間における制約の自動発見技術の開発:前年度に引き続きWeb情報空間におけるメタデータメンテナンス技術について研究を推進した.本年度は特に実Webデータを用いた実験により,Webコンテンツを対象とした包含従属性の発見に関して,ビットシグネチャを用いた効率化手法の有効性の評価を行った.その結果,既存の手法に対して提案手法が大幅な効率化を実現することが実験的にも示された. (2)大規模メタデータデータベースの効率よい処理手法の開発:情報空間のガバナンス支援に必要な大規模データを管理するために,本年度はXMLデータ管理を支援する技術の開発を行った.特に,XMLデータの一貫性管理を支援するためにRDBの機能を利用可能とするようなXML-RDBマッピング技術について研究を行った.成果としては,既存のマッピング手法を包含し,かつデータ一貫性制約の維持を実現するようなマッピング手法を開発したことがあげられる. (3)情報資源ラッピングの効率化に関する基礎研究:情報空間統治を効率よく行うために不可欠なラッピング手法に関する研究を行った。今年度に新たに開発した技術としては,抽象度の高いラッピングルールを導入し,再利用性の高いラッパーを構築するための技術がある.それを実現するWraplet/Aの設計およびその処理系の開発を行った. (4)第二次プロトタイプシステムの開発:これまでの基礎研究で得られた成果に基づき,情報空間統治エンジンの第二次プロトタイプシステムの開発を行った。 (5)開放型情報空間におけるデータ指向アプリケーション開発:開放型情報空間では,計算機だけでなく人間の知識を利用した情報処理を考慮する必要がある.その可能性を示す幾つかのアプリケーションを開発した.
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Research Products
(6 results)