2010 Fiscal Year Annual Research Report
スキーマに適用される編集操作列から推測されるXML変換アルゴリズムの開発
Project/Area Number |
20700077
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
鈴木 伸崇 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (60305779)
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Keywords | XML / スキーマ進化 |
Research Abstract |
スキーマとそれに関して妥当なXMLデータが蓄積・管理されている状況を考える.この状況でスキーマが更新された場合,XMLデータは通常妥当でなくなるため,スキーマの更新に応じてXMLデータを妥当なものに変換する必要が生じる.しかし,このような変換をすべて手作業で行うのは非現実的である.ここで,スキーマに適用される編集操作列は,適切な変換を行う上での有力な手がかりと考えられる.そこで本研究では,スキーマに適用される編集操作列からXML変換アルゴリズムを推測する問題について考察した.これまでに得られている主な結果は以下の通りである. ●DTDとそれに適用される編集操作列から推測される多項式時間XML変換アルゴリズムを構成した.また,このアルゴリズムが曖昧か否か(XML変換が一意に決まるか否か)を決定する問題がPSPACE困難であることを示した. ●DTDに適用される編集操作列とXMLデータに対して,そのXMLデータに対する最適な(元のXMLデータの構造が最も保存される)編集操作列を求める問題がNP困難であることを示した ●編集操作列の長さを1に限定した場合における,K最適編集操作列(コストが小さいものから順にK個の編集操作列)を求める擬多項式時間アルゴリズムを構成した 当該年度においては,Rubyで実装された上記アルゴリズムを用いて動作効率や変換の適切さなどに関する評価実験を行った.実験では概ね期待通りの結果が得られたが,一部の場合において必ずしも適切な変換が得られないことが示唆された.この点に関して,今後更なる検討を行う予定である.
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Research Products
(1 results)