2008 Fiscal Year Annual Research Report
全視界ディスプレイによる大量マルチメディアデータの動的表示
Project/Area Number |
20700083
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
小泉 敬寛 Kyoto University, 工学研究科, 助教 (50456795)
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Keywords | 広大表示空間 / タイルドディスプレイ / ライフログ / フィールド学習 / インターフェース |
Research Abstract |
表示用ソフトウェアSAGEを用いて複数のディスプレイをタイル状に並べた広大表示空間を持つシステムを試作した. 試作した広大表示空間は19インチのディスプレイ12枚を横に6枚縦に2枚平面上に並べたものになり, 7680x2048ピクセルの解像度を持つ. 試作した広大表示空間を利用して, 複数人の個人行動記録からなる膨大な映像記録を閲覧するための表示アプリケーションを試作し, 大規模な映像データを効率的に閲覧するための表示手法やインターフェースについての調査を行った. 特にフィールド学習において有用なアプリケーションを作成した. フィールド学習時に生徒数人に小型カメラを装着してもらい複数人分のライフログを獲得した. 獲得したライフログを広大表示空間上に適切に表示するためのインターフェースを設計し, 生徒にとっては学習記録として, 教員にとっては学習内容の確認, 検証に有用なものとなるようなアプリケーションを試作した. また, アプリケーションを作成するために, SAGEに対してレスポンスやインターフェースを実装するための改良を行った. 並行して, カメラを用いて広大表示空間の前でのユーザ行動を撮影し, その行動に応じて適切な表示手法を調べるための基礎実験として, ユーザの簡単なジェスチャを認識し, 表示内容をそれに応じて変化させるアプリケーションを作成した. これにより, ユーザとのインタラクションを通じて広大表示空間に適切な内容を提示するシステムに必要な要素技術について基礎的な知見を得た.
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