2009 Fiscal Year Annual Research Report
バネモデルによるしなやかさをもった魅力ある仮想身体モデル生成についての研究
Project/Area Number |
20700092
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松永 康佑 Kyushu University, 芸術工学研究院, 学術研究員 (40464391)
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Keywords | コンテンツ / 仮想身体モデル |
Research Abstract |
初年度に行った身体形状の計測データをもとに、独自のバネモデルによる仮想身体モデルの生成を行った。ここで用いたバネモデルは、身体形状の内部を充填するように配置された質点群、及び、任意の条件で質点間を接続するバネにより構成されるもので、接続条件や質点の重量、バネのパラメータ等の設定を行う必要のある物理モデルである。計測データには上向き、下向き、横向き状態における身体形状データが含まれており、当該研究において構築した仮想身体モデルを仮想空間上において同様の重力加速度を与え、重力による仮想身体の形状変形と実際の身体の変形とを比較し、先の接続条件やパラメータの推定などを行った。運動計測においてはモーションキャプチャによる計測を行い、胸部、臀部などの特に揺れやすい部位に関しては集中的にセンサを配置し、計20パターン以上の運動を計測した。一方で計測した部位ごとの身体形状データを利用しやすいように統合、及びデータ量の削減を行い、運動データを適用させた仮想身体モデルを構築した。また、当該研究分野において最先端の発表・展示が行われるSIGGRAPH国際会議(米国)及び、SIGGRAPH ASIA国際会議(横浜)に参加し、コンピュータグラフィックスにおける柔軟性をもったしなやかさを表現するための最先端の研究などの発表を聞き、他の研究者との意見交換を行った。特に近年注目を集めているLSM法に関する意見交換をし、しなやかさの表現を可能とさせるバネモデルの表現性をさらに高め、高速に結果を計算させる手法として、新たな知見を得ることができた。
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