2009 Fiscal Year Annual Research Report
ピクトグラムと自然言語の対応に基づいた意味構造化に関する基礎研究
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20700097
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 一成 Aoyama Gakuin University, 社会情報学部, 助教 (20406812)
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Keywords | コンテンツ・アーカイブ / ピクトグラム / XML / SVG |
Research Abstract |
本年度は特にWebサービスおよびフロントエンドの拡張を行った. 既成のピクトグラムを組み合わせる図形作成行為と,絵文と対応付けする自然文の組みさえ登録すれば,内部で自動的にSVG,GDAに変換されDBに格納することができるWebサービスのフロントエンドWebアプリケーションをこれまでに開発した.登録時に表示されるIDや,単に自然言語をキーにして絵文を組み込むこともできる. 簡単な変換であれば,テンプレートマッチングに近い形で相互変換を実現したが,変換精度を向上させることでより複雑な対応付けが可能になると考えられる.様々な表現形式が考えられるSVGでは,単純なXML差分では他コンテンツへの適用はできない.XML差分が持つ意味を考慮し,他コンテンツに再利用可能な汎化情報に変化する必要がある.さらに,SVGにおいては表示の階層構造やグループ構造を考慮する必要がある他,要素と属性の追加・移動・削除など様々な処理が考えられる.具体的にはSVGとGDAの差分はSVGとGDAのデータに特化したルールを分析・適用する方法は再検討する必要性があると考えている.また2009年度は前年度と同様に,生成されたピクトグラムに関する評価実験を行って,有効性を検討した特にピクトグラムの変換に関する定量的な評価と,生成されたピクトグラムの認知特性の両面から検証した.技術的課題については特にないと考えているが,システムを運用し,実験することが当研究課題の必須条件と考えているので,スケジュールの進捗管理は厳密にする必要があると考えている.2010年度も継続的に研究を進めていく.
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