2010 Fiscal Year Annual Research Report
ピクトグラムと自然言語の対応に基づいた意味構造化に関する基礎研究
Project/Area Number |
20700097
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
伊藤 一成 青山学院大学, 社会情報学部, 准教授 (20406812)
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Keywords | コンテンツ・アーカイブ / ピクトグラム / XML / SVG |
Research Abstract |
今年度は昨年度までの研究実績に基づいて実装したシステムの利活用技術について開発を進めた.既成のピクトグラムを組み合わせる図形作成行為と,絵文と対応付けする自然文の組みさえ登録すれば,内部で自動的にSVG,GDAに変換されDBに格納することができるWebサービスのフロントエンドWebアプリケーションをこれまでに開発している.簡単な変換であれば,テンプレートマッチングに近い形で相互変換を実現した,XML差分が持つ意味を考慮し,他コンテンツに再利用可能な汎化情報で保持する方式について研究を進めた.さらに,SVGにおいては表示の階層構造やグループ構造を考慮する必要がある他,要素と属性の追加・移動・削除など様々な処理が考えられる.具体的にはSVGとGDAの差分はSVGとGDAのデータに特化したルールを分析・適用する方法は再検討した. また,これまで本システムを活用する場合,印刷物やPCのみを想定していた.所属する学部では,全教員,学生にスマートフォンの代表格であるiPhoneを配布することとなり,本年度は特にスマートフォンやタッチタブレットでのピクトグラム提示について研究を行うためにシステムの再構築を行った.特徴としてシームレスにパネル上からコマンドを送出できる点にある.また複数のWebページから構成されていたので,すべて単一画面で完結操作できるように修正した.スマートフォンの場合,別ページへ遷移するのはレスポンスの問題から望ましくない.本年度は招待講演を含めた論文や対外発表の中でスマートフォンの教育利用を推進し,その中でサイン用途のピクトグラム提示を応用事例として組み込んだ,実際の評価実験や,有効性を検討するまでには至らなかったが,特にモバイル端末上におけるピクトグラムの変換に関する定量的な評価と,生成されたピクトグラムの認知特性の両面から検証する予定である.
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Research Products
(7 results)