2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700107
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志築 文太郎 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (20323280)
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Keywords | ユーザインターフェース / ディスプレイ |
Research Abstract |
円筒形かつ、側面に触れた手や指の位置を複数箇所同時に検出可能な「円筒形マルチタッチパネル」を作成した。作成目標として、操作者が素手で操作可能とするため予め特殊な装置を装着する必要が無い操作面とすること、操作面を堅い素材で構成することにより接触時に操作面から物理的なフィードバックが得られるようにし奥行きの正確な把握ができるようにすること、の2点を目標とした。これらの目標の実現のために、円筒形マルチタッチサーフェースとして、アクリル樹脂を円筒形に成形したアクリルパイプを用いた。接触点の検出方式としては、平面アクリル板ではその実現が確かめられているHanの方式を、アクリルパイプ向けに修正し用いた。なお、接触点を取得するためのカメラを円筒上部に4個設置した。 また、「円筒形マルチタッチパネル」が可能とする情報操作手法「円筒形マルチタッチインタラクション」として、操作面が円筒形であることを活かした操作体系について検討を行い、3次元モデル操作向けの操作体系を設計した。また、その設計した操作体系を実際に組み込んだ3次元モデル鑑賞アプリケーション、及び3次元グラフ閲覧用アプリケーションを作成した。開発した操作体系では、片手操作を、円筒中心に描画した3次元オブジェクトの操作に用いる。すなわち、円筒面を片手で撫でる操作を3次元オブジェクトの回転に用いる。回転方向は撫でる方向から決める。撫でる方向が水平であれば水平方向、垂直であればその円筒面の角度に対して垂直方向とする。また、両手操作を視点変更(ウォークスルー操作に相当)に用いる。円筒面に触れた両手を広げれば拡大、狭めれば縮小となる。また、接触した両手を同方向に移動させると横や縦方向への平行移動となる。
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