2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700107
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
志築 文太郎 University of Tsukuba, 大学院・システム情報工学研究科, 講師 (20323280)
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Keywords | ユーザインターフェース / ディスプレイ |
Research Abstract |
本研究の目的は、円筒形かつ、側面に触れた手や指の位置を複数箇所同時に検出可能な円筒形マルチタッチパネルを作り、このパネルが可能とする情報操作手法「円筒形マルチタッチインタラクション」を探ることである。今年度は、主として、前年度までに開発を行った円筒型マルチタッチインタフェースを操作デバイスとして用いる操作手法の研究開発を行った。具体的には、円筒型のタッチパネルの内部に立体ディスプレイを設置し、そのディスプレイに表示される3次元オブジェクトを閲覧・編集するための操作手法として「両手操作を用いた一人向けの高速操作手法」および「片手操作を用いた複数人向けの操作手法」を開発した。 「両手操作を用いた一人向けの高速操作手法」は一人のユーザが立体ディスプレイを占有して、そこに表示される3次元オブジェクトを操作する場合を想定し、両手操作を用いて設計した。提案手法では、立体ディスプレイに表示される球形カーソルの位置及び大きさを両手を使って自由に変更することが可能となっている。 片手操作を用いた複数人向けの操作手法」は、公共の場に立体ディスプレイを設置しそれを閲覧するような場合を想定し、複数人が同時に操作可能となるように設計した。提案手法では、それぞれの手に別個にカーソルを与え、その操作を可能とすることによって、複数人が同時に操作できるようになっている。同時に、片手操作を採用することは、一人のユーザが操作に要するデバイス面を抑えることになり、より多くの人数がひとつのデバイスを同時利用しやすくなっている。
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