2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700111
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
酒田 信親 Osaka University, 基礎工学研究科, 助教 (40452411)
|
Keywords | 遠隔協調作業 / 実世界志向 / ウェアラブルコンピュータ / ユビキタス / 拡張現実感 / レーザポインタ / 可視化 / VLLP |
Research Abstract |
本研究では、遠隔協調作業において複数人の現場作業者間で情報の共有・伝達の齟齬の発生をできるだけ少なくする作業者向けの出力インタフェースを設計・提案し評価することを最終目標としている。さらに、装着者の多量の明示的な入力を必要としない、装着者の行動や状況に基づいて暗黙のうちに入力可能な遠隔協調作業向けウェアラブル入力インタフェースを設計・提案し評価する。 本年度は、複数人の現場作業者間で情報の共有・伝達の齟齬の発生をできるだけ少なくする作業者向けの実世界投影型出力インタフェースを設計・評価した。従来から、指示者がレーザポインタを遠隔操作し、実物体や場所を指し示す方法があった。この方法はデバイスの小型軽量化が可能であり、ユビキタスシステムやウェアラブルシステムで, 作業対象の指定に利用されていた。しかし, この方法では指示者側からレーザスポットは見えるものの、物体やデバイスの配置によってはレーザスポットが他の物体や指示対象物体そのものの陰に隠れて作業者側から見えなくなる問題があった。そこで、小型の端末で遠隔から物体を指し示すために用いる手法として、レーザポインタの光路を可視化し志向表現を持たせて作業者に提示することで指し棒と似た効果の3次元方向指示を実現した。本年度の研究成果として、レーザスポットが見えなくともその位置を推定させる手法を提案し評価し、その有効性を確認した。また、この手法を用いたレーザープロジェクタと魚眼カメラによる遠隔協調作業端末を構築した。 来年度はこの遠隔協調作業用端末をユーザビリティテストによって有効性を確認する予定である。
|
Research Products
(5 results)