2009 Fiscal Year Annual Research Report
地域の持続可能な発展を目指したオープンソース指向の観光資源循環モデルの構築
Project/Area Number |
20700114
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Research Institution | Hokkaido Information University |
Principal Investigator |
斎藤 一 Hokkaido Information University, 情報メディア学部, 准教授 (40337077)
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Keywords | 観光情報 / Web / オープンソース / blog / コミュニティ / 観光資源の活用 / 自己組織化マップ / デジタルアーカイブ |
Research Abstract |
昨年度は、口コミの情報をblogの啓蒙により取り込み、様々なサービスと連動させることを意図したコミュニティサイト「やき魂」を、オープンソースのRuby on Railsを使用して試作した。本年度は、先ず、このやき魂をバグフィックスし、インタフェースデザインの再構築等のブラッシュアップを行った後、一般公開をした。また、「やき魂」を周知し、普及させるため、平成21年7月に開催された「第20回えべつやきもの市」にて、約250人の出店者である陶芸家に、パンフレットを配布、サイトへの登録とblogの執筆の要請を行った。その結果、現在、約30名の方に登録いただいている。しかし、さらに登録者を増やし、持続的にやきものの情報を得るためには、blog機能だけではなく、陶芸家にとって、サイトを利用したくなるような魅力を感じられるコンテンツの追加も必要と考え、1.やきもの分類マップ、2.3Dやきもの展示会、3.やきものスライドショー、4.やきものデータベースの開発を行った。1.は、昨年度から検討を行ってきた、自己組織化マップを利用したやきものの分類コンテンツである。2.は、Flash 3Dのライブラリの一つであるPaper Vision 3Dを使用した、仮想空区間内にやきものを展示するコンテンツである。仮想空間内の展示スペースから陶芸家とその作品を紹介する3.のスライドショーを見ることもできる。4.は、昨年度から引き続き開発を行っている3Dデジタイザを使用し、やきものをデジタルアーカイブ化する試みである。これらのコンテンツは、順次、やき魂サイトで公開予定である。 本研究課題により、陶芸家が実際に利用可能なサイトを実装することで、発展的な研究への基盤を確立することができた。しかしながら、北海道のやきものの歴史は他と比べて浅く、本州のやきもの所のような統一的な特徴を見いだし難い。今後、やき魂を通じて、「土の種類」や「焼きの温度」等の陶芸家しか入力ができないような詳細情報を取得し、さらに詳しい分析が行えるよう、発展的に研究を進める。
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Research Products
(3 results)