2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700116
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
橋本 渉 Osaka Institute of Technology, 情報科学部, 准教授 (80323278)
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Keywords | バーチャルリアリティ / 空気注入式 / 球面ディスプレイ |
Research Abstract |
上肢のみならず下肢の運動機能を, 楽しみながら賦活する装置として, 全方位に映像を投影し, かつ全方位から触ることのできる空気注入式球体型ディスプレイを実現し, 実用に供する. 運動を促す仕組みとして, 熱気球型のインフレータブルスクリーンに映像を投影し, 表面を直接触るというものである. エアーインフレータブルの利用は, 収納性と安全性の面から都合がよい. その反面, 接触による変形が伴うため, 映像の歪み補償は不可欠である. 変形時に正しい見えを実現するため, スクリーン内部に変形観察用カメラを配置し, リアルタイムに変形を取得する. 本研究の技術課題は, 1. 熱気球型インフレータブルスクリーンへの映像投影と歪み補償技術, 2. スクリーン変形時における接触検出方法ならびに映像の補償技術の2点である. これらの課題に対して, まず広告宣伝目的で利用される熱気球型のインフレータブルを流用し, 熱気球型のスクリーンを試作した. 一方, スクリーンの内側全体に映像を投影するため, 2台のプロジェクタと凸面鏡を利用し, 映像投影のための光学系を設計試作した. 熱気球型スクリーンと拡散投影光学系の試作機を組み合わせた結果, 全方位への映像投影を実現することができた. 映像の歪み補償については, 従来技術である歪みテーブル方式を適用し, その実現可能性を示すことができた. また, スクリーン面の接触検出方法については, 複数の加速度センサによってリアルタイムに接触を取得できることがわかった.
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Research Products
(1 results)