2009 Fiscal Year Annual Research Report
ゲイズアウェアネスを考慮した自由視点映像によるミーティングの撮影に関する研究
Project/Area Number |
20700122
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
坂本 竜基 Wakayama University, システム工学部, 講師 (20395164)
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Keywords | 自由視点映像 / Visual Hull / 会議支援 |
Research Abstract |
本研究は、非同期・蓄積型のグループウェアとして視線情報(ゲイズアウェアネス)の保存及び再生を実現する自由視点映像によるミーティングの知的アーカイビングシステムの研究開発が目的である。具体的には、多視点映像を撮影するカメラが設置されたミーティングの環境における頑健な自由視点映像の生成と視線方向を考慮したテクスチャマッピングの実現を目指した。まず、頑健に自由視点映像を生成するため、シルエット画像の生成に高精度なセグメンテーション手法として近年注目されているGraphCutを用いた。また、視線方向を考慮したテクスチャマッピングでは、テクスチャマッピング時に参照テクスチャが顔部分か否かによってカメラの選択基準を変更することで、ゲイズアウェアネスの重要な要素である顔部分のテクスチャに対する一貫性の確保を実現した。これらのテクスチャは、ボクセルモデルやメッシュモデルよりも写実的なレンダリングが可能であるマイクロファセット・ビルボーディング法の各ファセット上にマッピングすることで、よりテクスチャの連続性が保たれるように工夫した。これらの手法を用いて実際にオフィス環境において撮影されたマルチカメラ映像から自由視点映像を作成したところ、既存手法よりも見た目に自然なレンダリング結果をえることができた。これを確認するため、被験者実験を3種類おこなったところ、提案手法でレンダリングされた映像のほうが表情が読み取りやすい映像であることが確認された。
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Research Products
(2 results)