2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700123
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
池辺 将之 Hokkaido University, 大学院・情報科学研究科, 准教授 (20374613)
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Keywords | セルオートマトン / トポロジー保存 / 物体形状制御 / 生体模擬 / 画像処理 |
Research Abstract |
1.セルオートマトンによる生体模擬アルゴリズムの研究(アルゴリズム設計) トポロジーを保存しながら物体の形状制御するアルゴリズムを考案し、それらを結びつける事で大局的な処理アルゴリズムを実現した。例として、細胞体が適切な大きさまで成長した後に分裂を行う状態制御を目的とした。模擬細胞分裂の状態生成において、成長過程を、通常の膨張で定義してしまうと、複数物体のトポロジーを保存できない。そこで、局所処理おけるトポロジー保護について考察した。トポロジー保護の問題は、細線化処理の逆視点から新規局所処理に帰着させた。具体的には、回転する局所マスクを用いて、物体形状を保持しながら膨張させていく。分裂時間の設定は、セル内部に時間の概念を持たせ、任意の制御時間後に、模擬染色体セルを生成する。前年度の最短距離線図形を生成するアルゴリズムを染色体生成に適用することで、物体の形状に合わせた分裂を局所処理のみで実現できた。 2.局所サイズに存しない高速局所処理の研究(システム設計) セルオートマトンを専用プロセッサではなく、ソフトウェア実装する場合、局所サイズに比例して動作速度が落ちてしまう。しかし、局所的に様々な拡散サイズを必要とする並列処理も多い。そこで、ラインバッファを活用した。局所サイズに全く依存しない0(1)局所処理を開発した。高ダイナミックレンジ圧縮技術に活用したところ、700万画素/秒、640×480解像度で実時間処理を実現した。従来困難であった中央に重みを持つ局所演算に対しをサイズに依存しない手法を開発した。
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Research Products
(8 results)