2008 Fiscal Year Annual Research Report
多機能・高品質コンピュテーショナルイメージングのための信号変換理論の構築と検証
Project/Area Number |
20700154
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
久保田 彰 Tokyo Institute of Technology, 大学院・総合理工学研究科, 助教 (70398949)
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Keywords | 高精細田画像 / 自由視点画像 / 多視点画像 / 焦点ぼけ / フィルタ / イメージ・ベース・レンダリング |
Research Abstract |
主たる成果は次の二つである. (1) 視点の異なる低解像度の画像群から高解像度の画像を生成するためのアルゴリズムの開発とシミュレーション実験 (2) 焦点の異なるステレオ画像から中間視点画像を生成するためのアルゴリズムの開発と実写画像による実験 (1) では, 多視点画像を三次元空間へ逆投影したボリュームデータを反復復元手法によって高品質なボリュームデータに変換した後に任意の視点に再投影することによって高解像度画像が生成するアルゴリズムを開発した. シミュレーション実験の結果, 2倍の高解像度化において視覚的に認識できる程度の高品質化が可能であることがわかった. 本アルゴリズムは, シーンの三次元構造を推定する必要がないので, シーンに応じた条件分岐処理が不要である.そのため, 特に動画像の高解像度化のためのハードウエア設計に適していることが示された. (2)では, 二層の奥行からなるシーンを対象にして, 二つの視点から画像を取得する際に, それぞれ焦点距離を変えておくと, 画像間の視点画像を安定に生成できるフィルタが存在することが理論的に明らかとなった. これまでの研究では, 焦点ぼけは修復すべき対象であったが, 本研究により, その利用価値の一つが示された.これは, 奥行を推定しなくても, 焦点ぼけを視差に変換することができることを理論的に示したことなり, 視点を変えた画像を生成するために必ずしもシーンの構造が必要でないことを示した. 実写による実験でも, 理論を実証する結果を得た.
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Research Products
(6 results)