2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700157
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯山 将晃 Kyoto University, 経済学研究科, 講師 (70362415)
|
Keywords | コンピュータビジョン / 3次元モデル / 超解像度 / テクスチャマッピング |
Research Abstract |
3次元モデルの超解像度化を達成するための第一段階として以下の2つの小テーマについて研究を行った. 第一に, 複数視点から撮影された画像を事例画像によって超解像度化する研究を行った. 元画像で失われた高周波成分を元画像に類似した事例画像の高解像度成分を用いて補完することにより画像の超解像度化を達成する手法について研究を行った. これにより, 品質の悪い低解像度の画像からでも高解像度の画像を復元することが可能となった. 第二に, 対象を複数視点から撮影することで得られた画像を大量の事例画像を用いて超解像度化し, 3次元パッチモデルにテクスチャマッピングすることによって, 写実性の高い3次元モデルを生成する手法について研究を行った. 各複数視点画像に最も類似した画像領域を事例画像の中から探索し, 探索で得られた領域にウェーブレット変換を行うことで得られたLH, HL, HH成分を利用して複数視点画像の超解像度化を達成し, また, 超解像度化された複数視点画像をテクスチャマッピングする際に不自然な模様が発生する問題を, 不自然な模様が発生する箇所では隣接するパッチに同一の画像を対応付け, 不自然な模様が発生しない箇所では隣接するパッチに異なる画像を対応づけることを許容するようなエネルギー関数を定義し, これをグラフカットを用いて最小化することによって解決した. これにより, 低解像度の画像から高品質な3次元モデルを獲得することが可能となった.
|