2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700157
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
飯山 将晃 Kyoto University, 経済学研究科, 准教授 (70362415)
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Keywords | コンピュータビジョン / 3次元モデル / 超解像度 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き,3次元モデルの超解像度化を達成するために,(1)事例画像を用いた画像の高周波成分の補完による画像の超解像度化手法,(2)複数視点画像から得られる超解像度画像を3次元パッチモデルへのテクスチャマッピングすることによる3次元モデルの高精細化の研究を行った.昨年度の研究により画像の超解像度化が超解像度化前の元画像に(部分的に)類似した事例画像探索によって可能であることが明らかとなっていたが,大量の事例画像を用いる場合,事例画像探索に要する計算コストが膨大となる問題があった.本年度はこれを類似しそうにない画像群の探索を途中で打ち切る枝刈り処理を行うことにより解決した.また,3次元パッチモデルに超解像度画像をマッピングする問題に関しては,昨年度実装した2値グラフカットによるアルゴリズムから,α拡張を用いた多値グラフカットの手法を実装することにより生成される3次元モデルの品質を高める手法を提案した.これにより,テクスチャマッピング時に生じる不自然な模様の発生を最小限に抑えた,高品質な3次元モデルを得ることができた.最後に,複数の3次元物体に対して本研究計画で提案した3次元モデルの超解像度化手法を適用し,提案手法がどの程度の汎用性,つまり,実世界に存在する物体のうちどの程度の物体にまで提案手法が適用可能かの実験を行い,ある程度対象物体のカテゴリを限定すれば,3次元モデルの超解像度化が達成できるとの知見を得た.
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