2009 Fiscal Year Annual Research Report
サラウンドマイクロホンアレーを用いた音場トランスクリプションシステムの構築
Project/Area Number |
20700169
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
西浦 敬信 Ritsumeikan University, 情報理工学部, 准教授 (70343275)
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Keywords | 音声認識 / 音響工学 / アレー信号処理 / 音源識別 / マイクロホンアレー |
Research Abstract |
サラウンドマイクロホンアレーを用いて音環境内のあらゆる音イベントを文字として記録するだけでなく,その音イベントの発生位置や時刻情報とあわせて構造化可能な音場トランスクリプションシステムの構築を目指して,科学研究費補助金交付期間内に下記の項目について重点的に検討を行う. ・1.サラウンドマイクロホンアレーの最適配置問題の検討 ・2.サラウンドマイクロホンアレーによる音イベントの位置および発生検出 ・3.サラウンドマイクロホンアレーによる音イベントの高音質受音 ・4.上記に基づく音場トランスクリプションシステムの構築 平成21年度は上記項目の「音イベントの位置および発生検出」および「音場トランスクリプションシステムの試作」を行った.具体的には,近接音場の音イベントの正確な位置推定および発生区間の検出に加えて,音イベントを擬音語を用いて文字(テキスト)にて表現する音場ディクテーションを試みた。その結果,室内の音イベント位置を高精度に推定し,かつ受音信号に対して擬音語を用いて認識することで,音環境全体をテキスト化できることを確認した.この音イベントの位置推定結果と擬音語を用いた認識結果に基づき、簡易の音場トランスクリプションシステムの試作を試みた,その結果,リアルタイムに音場をトランスクリプトできる可能性を確認した.今後は音イベントの高音質受音を実現し,時刻情報も含めてさらに高精度な音場トランスクリプションシステムの実現に挑戦する.
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