2008 Fiscal Year Annual Research Report
ユビキタス環境下で取得した感性情報のモデル化とその応用に関する研究
Project/Area Number |
20700201
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
荻野 晃大 Kyoto Sangyo University, コンピュータ理工学部, 講師 (40407870)
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Keywords | 感性データベース / 感性工学 / ユビキタスコンピューティング / 感性情報処理 / 行動分析 / ラフ集合 |
Research Abstract |
本研究は、携帯電話、非接触型ICカード、カメラなどのデバイスを利用して、店舗内での洋服や雑貨など(以後、モノとする)への個人の行動を観測し、モノに関する個人の行動と興味の関係を数理的にモデル化することにより、個人が身体的・心理的に負担を感じることなく、各自の興味に適するモノの情報を携帯電話や店舗内の情報端末を通して手に入れることができるユビキタス環境を構築することを目標としている。 本年度では、以下の2点を行った。 1. 興味を持ったモノに対する人の行動とそのモノの特徴との関係をデータベース化する仕組みを構築した。具体的には、ユビキタス環境に設置したセンサーの情報から(1) モノを触る、(2) モノを眺める、(3) モノの置いてある場所へ移動するという行動を抽出し、その行動をおこなったモノの特徴とともにデータベース化する仕組みを開発した。 2. 個人が興味を示したモノの特徴をルール化とそれらルールを構成する特徴の統計的な分析することにより、個人の興味を推定するモデルを作成した。またこのモデルに基づいて、個人が興味を持つ可能性のあるモノの推定し、それを視覚的に表示する仕組み「興味マップ」を開発した。 この興味マップ上の位置により、モノに対する興味の度合いを視覚的に理解できるようにした。 本年度の成果により、「どのような特徴を持つモノに対してその人は行動をするのか」という興味の推定を個人ごと行うことを可能とした。
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