2010 Fiscal Year Annual Research Report
19世紀ファッションプレートのデザイン解析における服飾研究的アプローチ
Project/Area Number |
20700231
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Research Institution | Heian Jogakuin(St.Agnes')University |
Principal Investigator |
大澤 香奈子 名古屋女子大学短期大学部, 講師 (00410697)
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Keywords | テクストマイニング / エレガント / 服飾表現 / ファッションプレート / モード |
Research Abstract |
これまでにJOURNAL DES DAMES ET DES MODES(JDM)を資料として、既にモードと女性像との関係やJDMのメディア機能等,色彩特徴等についての考察を行ってきた.本研究では服飾をファッションプレートとテクストの両面から分析することによって,スタイルの段階的推移を数値的に示すことができた.しかしJDMの大部分はテクストデータであり,掲載されたトピック,MODESだけを見ても,膨大なテクストデータとなっていた.これまではそのテクストデータの定量的な分析による新たな知見は得られていない.当時のモードについては,形態的特徴は知られているが,服飾表現特徴については報告されていない.当時の装いはTPOにつながるコーディネート別に衣装のデザイン特徴は異なって表れていた.とはいえ,総合的な装いのコンセプトは「エレガントな装い」と考えられた,この服飾の表現について,モード雑誌の大部分を占めるテクストを分析対象とし,テクストデータ分析(テクストマイニング)と数量化分析を行い,服飾表現の特徴をどこまで捉えることができるかを検討し,次の結果を得た. MODESのテクストデータから,モードの服飾表現として,豪華あるいは高級感ある装いではあるがシンプルな装い,上品で優雅な装い,豪華な装いの三つの装いがあったことがうかがえた.このような異なる服飾表現特徴の装いが同時に表れた点,そして「優雅」の評価として表れたような感性的な評価のポイントが重視されたと考えられる点がモードの特徴と理解した.MODESのテクストを連続データとして切り出し分析することで,服飾表現のコンセプトに係わる知見を得ることができた.
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Research Products
(2 results)