2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700310
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
小西 慶幸 Hamamatsu University School of Medicine, 分子イメージング先端研究センター, 准教授 (00382838)
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Keywords | キネシン / トラフィッキング / 微小管 / チュブリン / 神経細胞 |
Research Abstract |
キネシンのモーター領域は軸索を認識することが知られているが、これに関わる分子内領域は明らかにされていなかった。様々な変異を導入することで、軸索認識に関わる領域の同定に成功した。野性型と両極局在型変異体キネシンに結合する因子を直接比較することで輸送極性を決定する因子の同定を行った。その結果、認識性の違いがチューブリンそのものに対する結合性が上昇することが明らかになった。神経細胞内の微小管を構成するチューブリンはカルボキシル末端のチロシン化/脱チロシン化、アセチル化、ポリグルタミン酸付加など軸索と樹上突起で異なった翻訳後修飾を受けているため、チューブリンの翻訳後修飾に対する認識性の違いについてまず解析を行う。チロシン化/脱チロシン化はカルボキシル末端を認識するペプチダーゼで処理することにより、アセチル化は脱アセチル化酵素阻害剤で処理した細胞から微小管を調整することにより、またポリグルタミン酸付加については当研究室のポリグルタミン酸付加酵素の欠損マウスを用いることによりそれぞれ解析を行った。その結果、変異型キネシンはチロシン化に対する認識が低下していることが明らかになった(the 38th annual meeting of the Society for Neuroscience)。これによりチロシン化は軸索において低いため、これにより軸索を認識する機構が説明できる。この結果について学会発表を行った。この他、ポリグルタミン酸付加酵素欠損マウスの解析第31回日本神経科学大会、ポストシナプスでの輸送解析を行った(PLOS one)。
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[Journal Article] Transmembrane and Ubiquitin-like Domain-containing Protein 1 (Tmub1/HOPS) Facilitates Surface Expression of GluR2-containing AMPA Receptors2008
Author(s)
Yang H, Takagi H, Konishi Y, Ageta H, Ikegami K, Yao I, Satou S, Hatanaka K, Inokuchi K, Seog D- H, Setou M
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Journal Title
Peer Reviewed
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