2009 Fiscal Year Annual Research Report
非線形心拍ゆらぎ解析システムの開発と種々の疾患モデルへの臨床応用
Project/Area Number |
20700388
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Research Institution | Hakodate National College of Technology |
Principal Investigator |
森谷 健二 Hakodate National College of Technology, 電気電子工学科, 准教授 (90342435)
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Keywords | 生物・生体工学 / 計測工学 / 生体機能利用 |
Research Abstract |
1. 画像処理によるニワトリ初期胚および周産期の体動解析 ニワトリ初期胚の録画に成功したものの,死亡率が高かったので温度の対流システム,照明の選定と熱対策システムを構築して計測システムを改良した.この結果,録画に成功して,かつ生存していた個体割合が1/200個体から8/10個体と劇的に高くなった.そしてそれ故に孵化後78時間~100時間までの複数固体についての体動解析に成功した.最初は1次元的に動いていた胚は徐々に2次元的になり,さらに90時間を過ぎる頃から周期的な円運動に変化していった.この体動の変化パターンは正常杯に共通していると考えられるので,平成22年度は例えば低酸素状態など病的な場合にどのように変動するのかを調査していく. 2. 電磁波の胚への影響に関する基礎研究 電磁波が生体に与える影響については電磁波の強度などの環境によって異なる結果が得られているが,本研究では携帯電話より強い程度の強度について調査を行った.実験全般で言えば電磁波暴露群のほうが孵化率が悪く,ハンバーガ・ハミルトン法に基づく成長段階調査でも電磁波暴露群のほうが平均して3stageの成長遅れが見られた.しかしながら,実験によっては逆の場合も見られ,電磁波照射により例えば血流改善が起きたなど,プラスの作用があった可能性も否定できない.平成22年度は電磁波環境における低ノイズ心電図計測システムを構築して,心拍ゆらぎについても調査を進めていく.
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