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2009 Fiscal Year Annual Research Report

力学的、分子的両観点からの細胞分裂の解析

Research Project

Project/Area Number 20700390
Research InstitutionThe Institute of Physical and Chemical Research

Principal Investigator

三好 洋美  The Institute of Physical and Chemical Research, 細胞シミュレーションチーム, 研究員 (50455367)

Keywordsメカノバイオロジー / 細胞変形 / アクチン / 膜張力
Research Abstract

細胞の変形メカニズムを、力、アクチン、ミオシンをもとに説明することを目的として、細胞のエッジの突出・退縮ダイナミクスとアクチン局在を調べた。不規則な形状の細胞は、定量解析が難しいため、細胞の形を円盤形にコントロールして実験を行った。形をコントロールした細胞においても、エッジは非常にダイナミックに運動しており、突出・退縮は一見複雑に見える。しかし、突出・退縮スピードの時空間パターンを調べた結果、突出部分、退縮部分が細胞のエッジに沿って一定の速さで移動していることがわかった。この結果は、突出・退縮活性を維持するフィードバックメカニズムの存在を示唆している。また、突出・退縮スピードとエッジの形状(曲率)には相関があることもわかった。様々な空間スケールでエッジの曲率を求める手法を確立し、解析を行った結果、着目する空間スケールにより、正の相関をとったり、負の相関をとったりすることを明らかにできた。これらの結果は、細胞の変形メカニズムを理解する際、空間スケールに着目することの重要性を示唆している。小さな(マイクロメートルオーダー)空間スケールでの解析結果は、膜張力とアクチン重合による力により説明できると考えている。アクチン、ミオシンの空間分布も考えあわせて、その妥当性を検討したい。加えて、より大きな空間スケールでの解析結果の考察も進めたい。様々な空間スケールで、力学的・分子的両観点からの実験・解析結果を統合し、アクチン-ミオシン相互作用という分子レベルの現象と、細胞の変形という細胞レベルの現象を結びつけて細胞の変形メカニズムを理解することが目標である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 2009

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] Quantitative analysis of cell edge dynamics and cell shape in non-polarized fish epidermal keratocytes2010

    • Author(s)
      三好洋美, 安達泰治
    • Organizer
      Biophysical Society 54th Annual Meeting
    • Place of Presentation
      San Francisco
    • Year and Date
      20100220-20100224
  • [Presentation] 非極性ケラトサイトにおける突出と退縮のダイナミクス2009

    • Author(s)
      三好洋美, 安達泰治
    • Organizer
      第47回日本生物物理学会年会
    • Place of Presentation
      徳島市
    • Year and Date
      20091030-20091101

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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