2008 Fiscal Year Annual Research Report
細胞シート工学による組織構築を支援するためのマイクロ流体
Project/Area Number |
20700398
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Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
小林 純 Tokyo Women's Medical University, 医学部, 助教 (20385404)
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Keywords | 光重合 / 可視光 / マスクレス露光措置 / カンファーキノン / フォトリソグラフイー |
Research Abstract |
1. マイクロ流路を形成するハイドロゲルの調製 : マイクロ流路を形成するハイドロゲル材料として、可視光反応性親水性高分子のポリアクリルアミドおよびポリジメチルアクリルアミドを合成した。具体的には、可視光励起により水素原子を引き抜き、ラジカルを発生させるカンファーキノン誘導体を利用した。まず側鎖にアミノ基を有するポリアクリルアミドおよびポリジメチルアクリルアミド共重合体を合成し、カルボキシル基を有するカンファーキノンをカップリングすることにより、カンファーキノンが結合した可視光反応性親水性高分子を得た。この高分子をポリスチレン製組織培養皿表面にコーティングし、青色発光ダイオードにより培養皿全面を可視光照射したところ、親水性薄膜ハイドロゲルが形成し、表面に固定化されることを確認した。可視光照射による励起により、高分子側鎖に導入されたカンファーキノンが近傍の共重合体ないし培養皿表面から水素原子を引き抜き、発生したラジカル同士がカップリングすることにより、共重合体の架橋および培養皿表面への固定化が起こったためと考えられる。 2. マスクレス露光装置を利用した光造形法によるマイクロ構造体の作製 : 上記1. で検討したハイドロゲル材料を利用して、マスクレス露光装置により可視光領域のパターン光を照射し、マイクロ構造体を得るための基礎的検討を行った。具体的には、ハイドロゲル材料をコーティングする際の溶媒、露光時間など種々条件の最適化を検討した。
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Research Products
(1 results)