2008 Fiscal Year Annual Research Report
低侵襲手術の記録システムと定量解析・提示手法の開発
Project/Area Number |
20700405
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
加藤 大香士 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 助教 (90362285)
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Keywords | 低侵襲手術 / 手術事故 / 原因究明 / サージェリレコーダ / データ収集 |
Research Abstract |
高齢化社会や早期社会復帰, QOLの観点から低侵襲手術への需要が高まり, 腹部消化器外科を中心に症例が右肩上がりで推移している. しかし, 腹腔鏡下手術に代表される低侵襲手術に共通する問題として, 狭視野かつ平面的な内視鏡画像モニタ, 専用手術器具の手術自由度の不足があり, 低侵襲手術に特有の手術事故事例も増加してきている. そこで, 第三者機関が客観的に手術事故を解析できるよう, 定量手術データ収集と, 適切なデータ解析と提示手法の開発が急務であると考え, サージェリレコーダの開発を行ってきた. 1) サージェリレコーダによる手術データ蓄積 十分な手術データの蓄積を行えるデータ収集システムが必要である. 超小型・磁気式位置センサと, 小型の力覚センサを組込んだセンサユニットを腹腔鏡下手術用鉗子に取り付け, 鉗子操作プロセスの位置・力同時計測が可能となった. 加えて, 内視鏡映像と環境音声, バイタルサインの情報を時系列記録できるサージェリレコーダシステムの基礎を確立した. 2) 簡易装着型位置/力センサモジュールの開発 臨床現場における長時間のデータ収集と, 術者の負担を最小限に抑える必要性から, 現行鉗子への簡易脱着が可能な超軽量センサモジュールを開発している. 簡便な着脱機能を有するセンサユニットの第1次試作には成功した、しかし, 鉗子重量, センサユニットからの配線など, 術者にとってのストレスフリーデザインと実用化に向けた抜本改良が必要であり, 現在推進中である.
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Research Products
(5 results)