2010 Fiscal Year Annual Research Report
環境との相互作用を活用した人間の動的な適応能力を改善するリハビリ訓練技術の開発
Project/Area Number |
20700465
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
武藤 剛 青山学院大学, 理工学部, 助教 (50433701)
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Keywords | 福祉工学 / リハビリテーション / ボディイメージ / 相互引き込み / 複雑性 |
Research Abstract |
本研究では,正確な肢体運動制御に必要な心的なはたらきの一つであるBody Imageに注目し,動的な環境との相互作用の中で人間が新たに認知-運動機能を獲得する過程の実験的解析とその工学的な応用を進めた.具体的には,肢体麻痺患者の書字訓練及び,上肢関節の屈伸動作の訓練におけるBody Imageの補正を目的とする訓練装置の提案と,その有効性評価を行った.特に22年度は,21年度までに得られた研究成果の論文誌,及び国内学会での発表と,以下に示す上肢関節の屈伸動作の訓練装置に関し,被訓練者とのインタラクション機能を新たに追加し,より効率的な訓練に必要な機能追加と,その有効性評価を行った. ・被訓練者に提示される模範となるCG映像の動きを,定常的な屈伸運動ではなく,使用者の実際の関節角度の値を考慮した形式で提示できるインタラクティブに模範動作を生成し,提示する機能の追加を行った. ・その結果,改良された装置による訓練を受けた被訓練者の方がBody Imageの補正効果がより高くなる傾向が観察された. ・このことから,新たな訓練手法の方が,より効率的な改善が実現されていたと考えられる. ・以上のことより,被訓練者の動きが考慮されているインタラクティブな形式のBiofeedback訓練が,昨年度までに申請者が提案しているBody Imageを改善させるメカニズムをより効率的に稼働させ,より積極的にBody Imageの改善を促し,より高い訓練効果を実現されることが示唆された.
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Research Products
(4 results)