2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
20700472
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Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
卜 楠 National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, 生産計測技術研究センター, 研究員 (80425743)
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Keywords | フィルム状圧電センサ / 筋動作計測 / ヒューマンインターフェース / パターン識別 / 意思抽出 / 医療・福祉 / 生体工学 |
Research Abstract |
本研究は、フィルム状フレキシブル圧電センサによる斬新な筋の動き計測技術及びに操作者の意思抽出手段の開発を目的とするものである。本年度は、下記の研究成果を得ることができた。1.筋の動きに伴いフィルム状フレキシブル圧電センサが長手方向において伸縮するため、筋の動作を反映する電気信号が得られることを明らかにした。その上、提案するセンサの特性評価として、フィルム状圧電センサの長手方向のひずみに対するセンサの電圧出力を計測し、センサの直線性と周波数特性を評価することで、このセンサにおいて初めて圧電係数(d31)を調べた。2.人の内部構造が複雑で、皮膚の表面から必ずしも個々の筋の動きを計測することができないため、センサの取り付け方法として、センサ一枚を単一の筋、複数の筋に対応させる二つの計測方式を確認した。提案する筋動センサで筋の動き信号を計測するとともに、超音波計測装置利用して、動作中筋の断面画像を連続的に計測した。超音波画像より筋、脂肪など体組織の境界線を抽出し、体組織の各部分の形状を計測することが可能であるため、連続に撮影した超音波画像より、筋形状変動を計測し、提案センサの出力との関係を確認した。3.フィルム状フレキシブル圧電センサの信号増幅に利用するチャージアンプの周波数特性が筋の動きの計測結果には大きく影響することを確認した。そのため、人の動きの周波数領域に対応したチャージアンプの試作を行った。
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