2008 Fiscal Year Annual Research Report
英国大学剣道の普及・活動状況と修練における方法論的・文化論的研究
Project/Area Number |
20700484
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Research Institution | Fukuoka University of Education |
Principal Investigator |
本多 壮太郎 Fukuoka University of Education, 教育学部, 准教授 (10452707)
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Keywords | 英国大学剣道 / 剣道継続要因 / 剣道開始者 / 剣道継続者 / コーチングコース / 剣道修練法 |
Research Abstract |
平成20年度は、平成20年8月半ばにロンドン大学、インペリアル大学、ロンドン芸術大学、グロースター大学の剣道クラブを訪問し、各クラブの活動状況について調査を行うとともに、研究に関連する資料の収集を行った。このフィールドワークでは各クラブの活動状況に関する情報が観察法やインタビュー、質問紙等により多角的・深層的に得られた。8月末には英国大学剣士10名を対象に実施したインタビュー調査の結果を第41回日本武道学会にて発表した。この調査により、英国において剣道「開始者」を「継続者」へと導く上での重要な示唆が得られた。結果は論文としてもまとめられ日本武道学会発刊の武道学研究に寄稿された(現在審査中)。 平成20年9月には英国剣道協会が実施する指導者育成の取り組みに関する調査結果を第59回日本体育学会にて発表した。この調査では、英国剣道協会が実施する指導者育成及のためのコーチングコースのあり方について、香港剣道連盟が実施する指導者資格認定コース及び試験との比較分析を行うとともに、今後の課題点・改善点についても指摘した。また調査結果より、英国や他国における指導上の留意点について修練の方法論という視点から意見を提出することができた。この発表内容は論文としてもまとめられ、ポーランドの武道系ジャーナルArchive of Budoに掲載された。 平成21年1月には、エジンバラ大学とケシブリッジ大学の剣道クラブを訪問し、上記と同様のフィールドワークを実施した。 平成20年度内に行ったフィールドワークにより得られた情報は、収集と同時にコンピューターへの入力を行っていたが、エジンバラ大学とケンブリッジ大学剣道クラブ訪問後から平成21年3月までの期間は、ネイティブスピーカーの協力を得て入力したデータの整理を行った。
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