Research Abstract |
平成21年度は,まず20年度に得られた資料・データの分析をより一層進めると同時に,平成21年8月に開催された日本武道学会第42回大会において,英国大学剣道の普及・活動状況についての研究発表を,日本体育学会第60回大会で,英国大学クラブにおけるイントロダクションコースの検討についての研究発表を,同年9月に開催された九州体育・スポーツ学会第58回大会で,英国大学生修練者の「剣道のあり方」についての解釈に関する研究発表を行った。 平成21年9月と平成22年1月には,イングランド中部のオックスフォード大学,スコットランドのグラスゴー大学,イングランド北部のダラハム大学,ノーサンブリア大学剣道クラブの訪問調査を実施し,平成20年度の資料・データと合わせて,英国大学剣道クラブの普及・活動状況,修練法,大学生剣士の剣道観,大学剣道の更なる発展への課題と問題点などに関する運動学的分析,文化論的解釈を進めていった。これらの調査結果は,外国の英文による武道系ジャーナルArchives of Budo, Vol.5に,英国大学クラブにおけるイントロダクションコースの導入に関する研究論文として,日本武道学会発刊の武道学研究第42巻2号に,英国大学剣士の剣道継続要因に関する研究論文として,福岡教育大学紀要第59巻第5分冊,福岡教育大学附属体育研究センター紀要第34巻に,英国大学剣道クラブの特性と学生部員の取り組みに関する研究論文として掲載された。さらに,これらの成果は,さらなる研究発展上の課題を含めた一つの報告書にまとめられた。
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