2008 Fiscal Year Annual Research Report
途上国の社会開発における国際スポーツNGOの「実践知」に関する研究
Project/Area Number |
20700493
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 直文 The University of Tokyo, 大学院・工学系研究科, 助教 (80456144)
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Keywords | 国際協力 / 国際貢献 / 社会学 |
Research Abstract |
本研究は、スポーツによる国際援助の実践的理論、具体的には、スポーツNGOが途上国の社会・人間開発に効果的に寄与するための組織運営のモデルを構築することを目標としている。2年間の研究期間内に、(1)現在世界中で拡がりを見せている国際開発スポーツNGOの潜在的貢献度を明らかにすること、(2)これらNGOの活動の現状を定量的に把握すること、(3)アジアおよびアフリカにおける先進事例の事例研究を通して、マネジメント理論の基礎を作ることを目指す。 本年度は、以下の手順で研究を行った。 1. 文献調査 スポーツと開発援助に関する政策的・理論的背景を整理するため、国内外の関連資料の文献調査を行った。特にSport for Development and Peace International Working Groupと国際協力機構(JICA)青年海外協力隊スポーツ分野の発行文書の内容分析を行い、両者の活動を裏付ける思想的背景の差異を明らかにした。 2. 関係諸機関における研究打合せ 国内外の関係諸機関(援助機関、NGO)や研究者と、研究打合せを行った。国内では、JICA青年海外協力隊スポーツ分野専門家および元隊員への聞き取りを行った。海外では、UK Sport(英国)、Swiss Academy for Development(スイス)、Street Football World(ドイツ)、Australian Sports Commission(オーストラリア)において聞き取りを行い、質問票調査のおよび現地調査の協力を得た。次年度は、これらの協力者を通じて質問票調査および現地調査を行う。 3.学会発表 研究の理論的枠組みと文献調査結果について、学会発表を行った。理論的枠組みについては、Imtemational Sociology of Sport AssociationおよびEuropean Urban Researchers Association、文献調査結果については、日本社会学会で発表を行い、それぞれ有益な示唆を得た。
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Research Products
(3 results)