2008 Fiscal Year Annual Research Report
心血管系自律神経機能および免疫機能を指標とした競技者のストレス状態評価の研究
Project/Area Number |
20700510
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Research Institution | Osaka University of Health and Sport Sciences |
Principal Investigator |
菅生 貴之 Osaka University of Health and Sport Sciences, 体育学部, 講師 (60360731)
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Keywords | リラクセーショントレーニング / スポーツ選手 / ストレス状態 / 心・血管系自律神経機能 / 免疫機能 / 内分泌機能 / SlgA / コルチゾール |
Research Abstract |
本年度は基礎的検討に基づく学会発表を一回行った。陸上競技短距離の競技者を対象としてストレス課題(暗算課題)およびリラクセーション法を実施し、スポーツ選手の身体的指標の変化傾向と心理的変化の関連を検討することを目的とした。大学生競技者10名を実験参加者とし、ストレス課題(加算課題)およびリラクセーション法を実施し、心電図を測定した。前後に唾液採取と心理的指標としてSTAIを行った。心電図波形は周波数分析を行って心・血管系の自律神経機能を、採取した唾液はELISA法を用いて免疫機能をそれぞれ定量化した。その結果、副交感神経機能(RRHF)はストレス課題後の低下、リラクセーション後の上昇傾向が認められ、状態不安も低下する傾向が認められたことから、リラクセーション法のストレス低減効果が示唆された。しかしながら全体的な結果としては個人によって変動傾向の違いが認められ、実験方法についても再考の余地が残されたといえる。
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