2008 Fiscal Year Annual Research Report
質的な筋力の向上に着目した肩周囲筋のトレーニング方法に関する研究
Project/Area Number |
20700514
|
Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
八十島 崇 Saitama Prefectural University, 保健医療福祉学部, 講師 (00435091)
|
Keywords | 肩周囲筋 / 筋電図 / 肩外旋運動 / 運動肢位 / トレーニング / 質的筋力 / EMG onset / RFD(rate of force develoment) |
Research Abstract |
本研究は, 肩関節運動時の筋活動レベルや筋出力(トルク)の大小ではなく,(1)運動開始局面の筋活動様相(EMGonset)及び(2)筋出力中の筋力増加率(Rate of Force Development ; RFD)・とその時の筋活動動態に焦点を当て, これら(1)及び(2)を評価指標に肩周囲筋に対する各種トレーニング方法の有効性を明らかにすることを目的としている。そこで本年度(平成20年度)は, 肩関節に既往歴を有さない健常成人男性を対象に等尺性収縮による肩外旋運動を行わせ, 上述の(1)及び(2)を検討した。肩外旋運動については, 外転角度(20°・45°・90°・120°の各角度)及び回旋角度(内旋15°・内外旋中間位(0°)・外旋15°・30°・45°・60°の各角度)を変えて複数の運動肢位で実施した。そして, 上述の(1)及び(2)を検討するために, 多用途筋機能運動評価装置(BIODEX)を使用し運動時の筋出力を測定するとともに, 肩外旋運動に関連する棘下筋, 三角筋中部・後部線維, 僧帽筋上部・中部・下部線維, 前鋸筋及び上腕二頭筋から表面筋電図を導出した。結果の詳細な考察については, 今後さらに加えていく必要があるものの,(1)肩外旋運動開始局面の各筋のEMGonset及び(2)RFDとその時の筋活動動態は, 次年度(平成21年度)に実施する複数のトレーニング器具を使用した肩外旋筋群に対するトレーニングの有効性を検証するための評価指標になりうると考えられた。
|